職業紹介事業へのFAQ(疑問・質問)
人を探している企業様へ
1. 初めて高卒生を採用したいと考えていますが手続き等について教えてください
生徒は在学している高校の紹介、あっせんで応募することになっています。この高校の紹介、あっせんを受けるためには高校生用の求人票を作成し高校に届けることが前提になります。
この求人票は企業のオリジナルなものではなく、全国一律に書式が統一されています。届ける高校は何校でもかまいません。実際に届ける求人票は原本ではなくコピーになります。
求人申込みは毎年6月20日から企業を所轄するハローワーク(企業の地元のハローワーク)で受理してくれます。
高卒用求人申込み書といいますが用紙はハローワークにあります。これに必要事項を記入してハローワークに持参すれば正しく記入されているかどうかをチェックされ、訂正等がなければ受理され、求人票が交付されます。
ただし7月1日までは未公開とされているので、6月20日から受理されますが出来上がった求人票を受け取れるのは7月1日以降になります。
現3年生が対象となりますが卒業するのは翌年の3月ですから、入社まではかなりの時間がありますので採用計画は慎重に行わなくてはなりません(途中で採用中止にしたり採用予定数を減らしたりは許されません。…増やすことはOK)。
また一旦内定を出したら内定の取り消しはできません。入社までのやり取りのすべての窓口は生徒本人ではなく生徒が在学する高校の進路担当の先生ですから、悪質なルール違反があれば「知らなかった」ではすまされなくなります。
埼玉県をはじめ多くの都道府県では9月に行われる採用試験には生徒一人一社と決められています。10月に入ればその後は2社までなら並行受験可としている自治体が多いようです。いずれにせよ生徒は内定が出ればその後の就職活動を停止します。そして内定辞退は原則禁止という形になっています。従って内定の取り消しは許されないということです。
採用試験を行った後はその採否結果について、おおむね1週間以内に高校に通知してほしいということになっています。生徒は試験を受けた後は他社を受けることはせず、じっと採否結果を待っているから早めにということです。
(10月以降はもう1社受けている可能性がゼロではありません。その場合は内定辞退の可能性がありますが多くの場合試験前に事前に先生からその旨連絡があり、企業も承知の上での対応となります。
また求人票に10月以降も並行受験は不可と明記することもできます)
どうすれば採用の土俵に立てるかだけの説明になってしまいましたが、ほかにも高卒採用には知っておかなければならない手続きや決まりごとがいろいろあります。たとえば夏休み期間中を中心に生徒は希望する企業の見学をします。それを受けるかどうかは当初企業が求人申込み書に書くことになっています。ただ実際は見学なしで応募する生徒はいないと言っても過言ではありません。
選考開始(採用試験)は9月16日以降と決められていますので見学時に採否と受け取られるような発言はできないことにもなっています。また求人票に見学OKとしておきながら見学を拒否すると、これは選考したことになってしまいます。つまり求人票上、見学OKとした場合は事実上見学は拒否できないことになります。
見学申し込みは高校の先生から連絡がありますので先生に都合のよい日程をお伝えください。
いろいろありますが生徒採用のためのやりとりや書類のやりとりなどすべての窓口は高校の先生です。夏休み中の見学依頼をはじめ
9月5日からの採用試験の応募書類提出も高校から郵送されてきます。返事、返信はすべて生徒本人ではなく高校あてです。
企業からの採否結果も高校宛と本人宛の両方を高校に送ります。
生徒は先生からすべての経緯、経過などを聞き、書類も先生から受け取ることになります。
きりがないのでこのあたりまでにしておきますが一度ハローワークを訪ね相談に乗ってもらうとよいでしょう。高校生を専門に扱う担当者もいます。また求人受理が始まる6月の中旬ごろに、企業を集めた求人受理の説明会も行われていますので
地元のハローワークに問い合わせてみてください。
2. 高卒求人活動はいつから出来ますか
ハローワークでの高卒求人申込みの受理が始まるのが6月20日からです。原則としてそのタイミングで現高校3年生の採用を目的とした高校訪問が解禁されます。高校にアポを入れ訪問してください。
ただしハローワークから求人票が受け取れるのは7月1日からですので、6月中はたとえ求人申込みが受理されていても求人票なしでの高校訪問となってしまいますが。
7月1日以降は求ハローワークから受け取った求人票の写しをできるだけ早めに高校に届ける必要があります(郵送でも可。できれば挨拶を兼ねて訪問を)なぜなら生徒は7月の中旬ぐらいまでに受けたいとする企業を決め、夏休みの会社見学に備えるからです。
多くの生徒が見学をした会社の1社を受験し、その企業の選考試験でほぼ半数の生徒が内定し就職を決めてしまうからです。
【以上は埼玉県の例です】
3. 高卒の求人は特定の高校だけに限定することは出来るのでしょうか
可能です。
求人の形としては以下の通り3種類あります。すべて求人申込み時に明記することになります。
① 公開求人
高校は指定せず、全国どこの高校からの応募も受け付けますというもの。
高校でのみ閲覧できる高校生求人のWebサイトにも公開されます。
全国どこからでもとはいえ、例外もありますが現実には地元、地域の高校からの応募がほとんどのようです。
② 公開・高校指定求人
優先的に生徒の採用を考えている高校を決め、表示しているもの。他の高校からの応募を一切拒否しているという訳ではない。公開求人であるためWebサイトでの閲覧もできる。
③ 非公開・高校指定
生徒を採用する高校を指定して、他の高校には公開しないというもの。結果として指定した高校からのみ応募を受け付ける。
Webサイトでは閲覧できません。
4. パート・アルバイトで高卒求人は可能でしょうか
結論から言うと可能です。
時給の求人も可能です。
雇用期間に定めのある募集も可能です。
求人申込みも拒否はされません… が現実はなかなか採用は厳しいと言えます。
業種業界によっては、そういう形から入るのが慣行ということもありますが、企業側も高校生の就職についてしっかり承知した上で、生徒の就職指導をする先生に対し十分説明し理解を得ることから始めないとなかなか応募まで至らないと思います。
卒業時の高校生以外をターゲットとするほうが現実的です。
5.求人活動として高校訪問を予定していますが、訪問時期に決まりはありますか
多くの卒業生を採用し、その高校と信頼関係が出来上がっている企業と、まったく実績のない企業とでは同じ訪問といってもその内容によって高校側の受け取り方や印象には違いがあるでしょう。採用実績のある企業の場合は高校との信頼関係を強めるために採用した卒業生の様子を報告に行くための訪問だって考えられます。高校への訪問時期が法律によって決められている訳ではありませんが、埼玉県の場合、翌年3月卒業の生徒の採用を目的とした高校訪問は6月20日からにしてください、という行政からの指導というかお願いがあります。
これはそれらの生徒への求人申込みがハローワークで受理されるタイミングと同じです。
高校には非常に多くの行事スケジュールがあり、先生方にしても野放図にやたら訪問されても対応しきれないという事情もあります。熱意を見せようとばかりに我先に訪問をしたところで、むしろフライングと受け取られ逆効果ということも考えられます。
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