「対策編Ⅰ」
会社見学と面接試験について
・・・戦略的に行動して内定に結びつけよ・・・
会社見学の5大ポイント
1
高校生の就職活動で、結果が出る前に会社の人と直接会うのは、夏休みの会社見学と就職試験本番の時ぐらいです。(例外的に会社説明会などが開催され
る場合はそれに参加して会う場合もあります)
会社見学の時はしっかり作戦を立てて少ないチャンスを生かしましょう。
その1
覚えてもらうことが見学の目的と考えよう!
見学するのは皆さんが希望している会社です。自分をアピールするいいチャンスなので有効に使いましょう。
皆さんが会社の様子や雰囲気を見てくるのは当たり前の話ですが、同時に会社の人も皆さんのようすを観察しています。
会社はこの時点で採用・不採用の判断はしません。しかしいい印象をもってもらうことがすごく大切です。従って見学の目的は、皆さんのことをしっかり覚えてもらうことと言っても言い過ぎではありません。(もちろんいい意味で覚えてもらうということ)
会社の人に悪印象を与えたり、後で「そんな子来たっけ?」といわれるようでは見学は失敗です。
その2
会社に着くまでは大丈夫!
持っていくものや服装、髪型、また途中でトラブルがあった場合のことなどは先生から細かい注意や説明がありますからしっかり守ってください。実際の見学日の前に、一度は自分で会社の近くまで行ってみるのもいいと思います。
中には見学の日に会社までたどり着けず、迷子になっちゃう恥ずかしい人がいます。
約束の時間は守りましょう。あまり早や過ぎるのもダメ。
早めに近くまで行っておいて10分前ぐらいから約束の時間ピッタリぐらいの間に会社に入りましょう。遅刻など問題外です。
トイレはできるだけ済ませてから会社に入りましょう。会社に着くなり「トイレどこですか?」では相手もがっかりしますよ。
その3
会社の受付と言ってもいろいろです!
皆さんが希望する会社はさまざまです。会社の入り口、つまり受付にもいろいろあります。昔のように受付専門の人がいる会社はほとんどなくなりました。内線電話が1台だけ置いてあったり、入るといきなり事務室だったり、守衛さんや警備員さんがいたりとさまざまです。場合によっては会社以外のところで会社の人と時間を決めて待ち合わせて、会社の人がそこに車で迎えに来てくれたりする場合もありますし、駅前から朝の社員用送迎バスに乗りなさいということだってあります。
いずれにせよ、最初は自分から「○○高校から会社見学に来ました○○○○です。」「今日はよろしくお願いします」、「採用ご担当の方をお願いします」などハッキリきちんとお話ししてください。会社の入り口に電話が1台だけ置いてあるようなケースでは、だまって立っていても誰も来ませんので、内線電話表を見て受話器を上げ、総務課とか人事課とか管理課など、ここかな?と思う部署の番号を押してご挨拶してください。
その4
待合室・控室ではどうする!
会社に入って挨拶を済ませたら、会議室のようなところで座って待つように言われることが多いです。会議室ではなく応接室だったり食堂だったり、事務所の隅のテーブルだったりいろいろですが、ここではどう居振舞えばいいでしょうか。
① 持ってきたカバン、バッグは机の上にデンと置かない。机の下の物を置けるスペースか、足元に置きましょう。小さいものならヒザの上でもかまいません。
② 部屋で待っていて、会社の人が後から入ってきたら立ち上がること。(相手がだれであっても) 座っていいですよ、と言われるまでは立っていること。
③ お茶を出されたら「ありがとうございます」とお礼を言うこと。(残さずに飲む)
④ 担当の人が入ってきて、立っているあなたに近寄って名刺を出されたら、そのままの姿勢で両手で受け取ること。まだご挨拶をしていない人だったら高校名と氏名を言って「よろしくお願いします」とあいさつしてください。
⑤ 名刺は受け取った場合はそのままの姿勢で、まずしっかり相手のお名前など、書いてあることを確認しましょう。
⑥ 名刺はすぐにポケットにしまったりせず、座った時に机の上に置きます。
⑦ メモを取るためのノートやペンは机の上に出しましょう。他の場所に移動する時は持っていくこと。名刺はそのときにしまってください。
⑧ メモはしっかり取る。日付けや時間などの数字、人の名前や固有名詞などは必ず書いておきましょう。相手を見ながら話を聞き、ときおり一生懸命メモをとる姿も印象的です。
⑨ 会社内の見学中はきちんと指示どおりに行動してください。
⑩ 見学後の質問は必ずすること。従って質問項目は前もって用意しておくことも必要です。
⑪ 同時に何人かの見学者がいる場合の待合室ではできるだけ目立つ席を選んで座ること。しっかり顔を見せてきてください(覚えてもらうための作戦です)
●会社の人から見学後に質問や感想を求められたらためらうことなく一番に手を上げましょう。そのときは高校名と自分の名前を大きい声で言ってから質問します(しっかり覚えてもらうためです)
●質問に限らず会社の人とは礼儀正しく元気よく、できるだけたくさん会話してきてください。
① たまに見学の交通費を出してくれる会社があります。電車代やバス代は伝えられるようにしておくこと。その場合お金は受け取ってかまいません。ただし「ありがとうございます、助かります」と言うのを忘れないこと。そして必ず先生や家の人には報告してください。
② 会社見学をして気持ちが固まったら就職試験に向けてしっかり準備をしましょう。もし本当にその会社でいいのかなという疑問が出たり、行きたくないと思ったらすぐに先生や家の人に相談しないといけません。
その5
見学中は会社中で注目の的になってます!
会社の採用担当の人だけが相手ではありません。皆さんが訪問すると、それが毎年の恒例行事になっている会社であっても社員の人はみんな注目しています。
採用担当の人に、後で「どこの高校の子?」とか「感じのいい子だね」「なんか態度悪いね」なんて会話がされてるかもしれません。
それは野次馬的な感想かもしれませんが、それだけ注目されているという証拠です。特に女子社員の人のチェックは厳しいかも ! 社員の人たち全員に礼儀正しく接してください。
いい意味でしっかり覚えてもらってください。