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​よし、ここを見学しよう

​弟の耕造には大学に行ってほしいなあ

​両親の負担を軽くしてあげたいから

健介君がこの会社の求人票を見て強くひかれたのは寮があることでした。お給料はどちらかと言うと安いほうかな、と思ったのですが寮費として控除されるのは5000円ということもあって家を出て自立しようと考えたのです。若い人が多いというのも魅力を感じた点です。しっかり技術を身につけて将来は若い人たちと一緒にこの会社を盛り上げるような人間になりたいと思ったのです。寮に入れば仕事に身を入れ、技術を習得することにも集中できるとも考えました。
実は健介君には耕造君という高校1年の弟がいます。彼は英語が得意で成績も良く語学系の大学に進学して将来は海外にも行くような仕事につきたいと、まだ漠然とはしていますが、そう考えているようなのです。弟思いの健介君はそんな耕造君の夢をかなえてあげたいと思い、以前から自分は早く自立して両親の負担を軽くしてあげようと考えていたのです。
健介君は求人票を丁寧に読んでこの会社を見学することに決め、先生にお願いしてもらうことにしました。実際に自分がイメージしている通りかどうかを確認することにしたのです。見学の時の質問も考えました。それは、希望すれば誰でも寮に入れてもらえるのかという点です。ちょっと遠いけれど通勤しようと思えば今の自宅からでも会社まで通勤できない距離ではないからです。
さあいよいよ就職活動も本格化してきました!がんばれ健介!

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